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New Ethiopian coffee arriving

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ノルウェーは首都オスロを拠点に、世界中の様々なコーヒーの原産国で活動するグリーンコーヒー専門商社 Nordic Approach。

Fuglen Coffee Roastersは彼らをソースの一つに、高品質で素晴らしい風味を持つコーヒーを買い付けています。

彼らから5月末に新しいエチオピアのコーヒーが届きました。

『Dhilgee Lot 2  / ディルギー ロット2  』

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FLAVOR PROFILE

柑橘とネクタリンの風味。甘い余韻。

Flavor of citrus and Nectarine. Sweet aftertaste.

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Beyene washing station

Region: Kochere, Gedeo, Yirgacheffe

Altitude: 2100 masl

Picked: 2016-2017

Farmers: 周辺の約600の小規模農家

Varietals: エチオピアの原種。

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このコーヒーはエチオピア南部のオロミア州南西コチェレというエリアのバンコ地域からきています。

バンコ地域周辺に点在する約600の小規模農家によって精製所に持ち込まれたコーヒーの中から、厳密なグレーディング作業によって最高級のグレード G1 のみに選別されたコーヒーを使用し、更にそこから細かいLotに分けることで品質管理とトレーサビリティーを維持しています。

コチェレは華やかで複雑な風味を持つコーヒーが高く評価されているイルガチェフェ地域の下に位置しており、同じくイルガチェフェコーヒーの生産で知られています。

今回私たちがお届けするDhilgeeは下のNordic Approachが独自に作成したECX color wheelによって判別され名前がつけられています。このColor Wheelは簡単に言うと、コーヒーの判別をエリアや精製所ではなくその風味によって行おうという取り組みです。現在のColor wheelはwashedタイプのコーヒーを6パターンに分け、naturalを2パターンに分けています。

Dhilgeeは濃い紫の部分のflavor profileに該当するコーヒーで、私たちが購入したのはその中でさらに細かくLot分けされたうちのLot 2です。

綺麗なマウスフィールとネクタリンや色の濃いオレンジを連想させる爽やかでしっとりとした甘さに、フレッシュな柑橘が持つジューシーさを持つ素晴らしいコーヒーです。

エチオピアにおけるコーヒーの売買取引は主に3つのパターンに分ける事が出来ます。

1. cooperativeと呼ばれる農協やunion(cooperativeより大きい組織)から直接買い付ける

2. 単一農園からECXのオークションを通さずに直接買い付ける

3. Ethiopian Commodity Exchangeを通じてエリアごとの精製所から買い付ける

 

私たちがお届けしてきたエチオピアのコーヒーの中では

Layo Tiraga, Hunkute, Biftu Gudinaなどが

1. cooperativeと呼ばれる農協やunion(cooperativeより大きい組織)から直接買い付ける

に当てはまる方法で買い付けされています。これらの買い付け手段では、一人ひとりの小規模農家までは辿り着くことはできませんが、精製所やcooperativeで働く人々と直接関わることができます。また彼らから継続してコーヒーを購入することで、毎年の収穫の品質の変化も見て行くことが可能になります。

ECX Color Wheelとは

3. Ethiopian Commodity Exchangeを通じてエリアごとの精製所から買い付ける 

に該当する売買に関する取り組みです。

通常 Ethiopian Commodity Exchange=エチオピア農産物取引所 を通じて取引されるコーヒーはKochereやYirgachefeなどのエリア、又は精製所等とグレード(G1,G2,G3,G4,G5)によって判別されます。エリアはYirgachefe、Sidama、Jimma、Harar、Limmu、Kaffa、Tepi、Bebeka、Lekemptiと合わせて主要な9つの地域に分けられています。

実際にエチオピアでコーヒーが生産されているエリアは優に100を超えているにもかかわらず、ECXを通じたオークションでは9つの大まかなエリアにカテゴライズされてしまいます。

故にひとくちにKochereやYirgachefe,Sidamoと呼ばれるコーヒーが出品されても、様々な環境下の地域から収穫された、異なる種類の原生種が混じりながら集められているため、同一エリアでも決して同じ風味や品質ではありません。

そういった条件の中でグレードや優れた地域特性を持つエリアの名前だけでコーヒーを買い付け・販売するということは売り手にとって透明性が維持しづらく、買い手にとっても情報量が少なく困難な状況でした。

Nordic ApproachはこのColor wheelによって、数あるコーヒーの中から特定のコーヒーを選んで買い付けた理由をflavorとして情報化することで、買い手に自分が買い付けたコーヒーがどこから来てどの様な風味を持ったコーヒーなのか認識可能にし、追いかけづらいエチオピアでのコーヒーの取引に透明性を持たせようとしています。

ECXによってコーヒー取引の透明性の維持が難しくなっているということを書いてきましたが、本来はエチオピア国内の農産物に携わる人々を保護するための大事なシステムです。

この組織は、エチオピア農産物取引所やエチオピア商品取引所と呼ばれ、農産物取引を規制・管理するための国主導の保護システムとして2008年に発足しました。ECX発足以前のエチオピアには確立された商品取引のシステムや中央市場と呼べるモノがなく、小規模農家は自分達が作っている農作物の市場価格や評価、国全体での収穫量とそれに伴う価格変動を知る事が出来ず、農業を通じて利益を生み出す事がとても難しい状態でした。

また、身内の小さい取引を除いては、商品の売り手と買い手がつながる事がほとんどなく、実際に生産されている農作物のおよそ3分の1程度の商品だけが市場に出回っていたのでした。

ECXは国外に輸出される指定の農産物を集荷・選別し、エチオピア農産物市場の一元管理を図っています。輸出品の品質を管理することで、輸出品そのものの価格を適正価格以上に維持し、生産者の収入を安定させることも目指しています。また輸出される農作物の国外市場価格も農家に提供しており、生産者が農作物の適正価格を知ることを勧め、生産者の利益も保証しようとしています。

市場情報にアクセスするためのインフラや電子機器の導入・整備も積極的に行っています。

コーヒーに関して言えば、ECXを通じてコーヒーの売買取引を行うことで、無数の無名の生産者が自分たちのコーヒーに地域ブランド的な付加価値を加える事もでき、市場がどの程度のボリュームを必要としているのか知ることも出来るので、コーヒーが不当に低い価格で取引されるのを農家自身の手で回避することが出来ます。

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エチオピアでは毎年素晴らしいFlavorを持つコーヒーが沢山生産されています。

アフリカのコーヒーの中でも、その特有の華やかさや果実を思わせる酸や甘みに心を奪われた方も多いのではないでしょうか。

私たちにとっても、コーヒーは世界各地の様々な場所で育てられ、品種や気候条件・精製過程によってそのキャラクターに大きな多様性があるのだ、といつも感じさせてくれるのもエチオピアのコーヒーです。

今回のNordic Approachの新しい取り組みによって、品質が高いコーヒーを透明性を維持しながら買い付ける選択肢が増えたのは私たちにとっても非常にプラスな事です。

少し長くなってしまいましたが、Dhilgee Lot 2 是非お試しください。

コーヒーを飲みながらエチオピアでどの様にコーヒーが扱われているのか想像してみるのも、楽しみ方の一つかもしれません。