FUGLEN COFFEE ROASTERSの今までとこれから。

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ノルウェー・オスロにFUGLENのオリジナルショップができたのが1963年。

FUGLENの2号店であり、海外初出店としてFUGLEN TOKYOが富ヶ谷にできたのが2012年のこと。
当時のFUGLEN TOKYOはオリジナルショップのコンセプト同様に、TIM WENDELBOEやKAFFA、Supreme Roastworksらノルウェーのロースターから空輸した焙煎豆を使用していました。
お店に来ていただいた方に対してはコーヒーの種類を通じて、ノルウェーのコーヒー事情やライフスタイルを紹介できたのではないかと思っています。

遠く離れたノルウェーから、それもマルチロースターでコーヒーを提供するのは、今思い返すとよくやっていたという気持ちにもなります。
豆がなくなりそうになってもすぐに受け取れないこと。
異なるロースターのコーヒーを提供するのに必要なスキル。
色んな要素の勉強と実践の繰り返しでした。

そして何より、自分たちのテイストを構築していきたいという想いが強くなりました。
理想的なグリーンビーンズをセレクトし、コーヒー豆のキャラクターをしっかりと感じられる焙煎をする。
それは、コーヒー豆がもつ果実味や花のような甘い香り、透明感のある後味がするコーヒーを追求することです。
そんなコーヒーをグリーンビーンズの選定から焙煎、カフェでの提供と一環したプロセスを持つことで、よりコーヒーのキャラクターにフォーカスした提案ができれば、飲む人の興味や想像を刺激できるんじゃないかと思っています。

2014.8.30 FUGLEN COFFEE ROASTERS' Launch Party

2014.8.30 FUGLEN COFFEE ROASTERS' Launch Party

そうしたプロセスを経て、2014年8月に東京・渋谷でFUGLEN COFFEE ROASTERSをオープンしました。
オスロにもなかった自社の焙煎所が東京でスタートするというちょっと不思議な展開ですよね。

焙煎機はドイツPROBAT社のLG12を使用しています。
グリーンビーンズはオスロをベースとするコーヒー専門商社のNORDIC APPROACH社とThe Collaborative Coffee Source社がもつ新鮮な豆から収穫季節に合わせて選定しています。

グリーンの輸入は専門の輸送会社の協力を得ながら自社で行っていて、ようやく常時3〜5種類の豆から好みのものを選んでいただける体制が整ってきました。

今はエチオピアのLAYO TIRAGA、ケニアのAA KAGUMOINIとホンジュラスのNELSON RAMIREZがある他、もうすぐ新しいホンジュラスの豆をリリースする予定です。

スタート当初のRoastery

スタート当初のRoastery

FUGLEN COFFEE ROASTERSは独立した焙煎所として渋谷区神南にあります。
カフェの賑やかさとは対象的に、プロダクションやトレーニング専用の場所として毎週同じルーティーンで、集中的にうごいています。
月曜日は前週に焙煎した豆のProduction Cuppingを行い、クオリティチェックと、ローストプロファイルのブラッシュアップをしています。
火曜と水曜日は終日ローストをします。
FUGLEN TOKYOとパートナーのお店がその週に必要とする分をすべて用意し、毎週新鮮な豆を供給しています。
木曜日に配送をし、金曜日はスタッフやパートナーショップ向けにトレーニングができるよう時間を確保しています。
週末は不定期でPOP UPに出たり、焙煎所を使ってイベントをすることもあります。
毎週の流れをシンプルにすることで、定点観測をするように細かな点まで目をむけられるように務めています。

2016年12月に行ったKENYAのNgandu Factory

2016年12月に行ったKENYAのNgandu Factory

これからのためにはじめたこと。

2015年12月、FUGLEN COFFEE ROASTERSとして初めての農園視察はケニアでした。
これは自分たちが使っている豆の精製プロセスや管理・流通の工程を知ることが目的で、自分たちにとって大きな一歩でした。
現在までにケニアの他に、エチオピア、コロンビア、エル・サルバドル、コスタリカ、ホンジュラスに行っています。
プロセスを知ることでカッピングだけでは判断できない品質の背景を理解するようになりました。
また、例えば今度どこかの農園とダイレクトトレードをすることで、より広い視野でコーヒーを理解できるようになるのでは、と想像するようにもなりました。

ダイレクトトレードは簡単にはじめられることではないですが、NEWS LETTERというかたちで伝えることにより、コーヒーを飲む人の想像を刺激することはできるかもしれません。
飲む人にとっては背景を知らなきゃいけないなんてことはないし、提供する側としてはコーヒーが美味しくなければ意味はありません。
それでも、例えばソムリエがワインに言葉をそえるように、コーヒーを飲む人がプロセスを知ることで、興味や想像が広がるのであれば、自分たちが見てきたこと・知っていることを伝える必要があると感じるようになりました。

それは農園のことだけじゃなく、自分たちがしている焙煎や、美味しくコーヒーをドリップするポイントを伝えることも、コーヒーがより身近になる可能性があると思い、NEWS LETTERとして配信することにしました。
これが誰かのためになればとても嬉しいです。